家の中で、家族が一番すれ違う場所は?
朝の忙しい時間。
家族みんなが、
それぞれ違う方向へ動き始めます。
顔を洗う人。
着替える人。
朝ごはんをつくる人。
冷蔵庫を開ける人。
洗濯をする人。
実は間取りを考えるとき、
部屋の広さと同じくらい見てほしいのが、
家族がどこですれ違うかです。
たとえばキッチン。
冷蔵庫がキッチンの一番奥にあると、
料理をしている人の後ろを
家族が何度も通ることがあります。
洗面室も同じです。
朝の身支度と洗濯の時間が重なれば、
「ちょっとどいて」が
増える場所になるかもしれません。
玄関では、
出かける人と帰ってきた人が重なったり、
靴を履いている人の後ろを通れなかったり。
一つひとつは、ほんの小さなことです。
でも、毎朝、毎晩、何年も
繰り返すことだからこそ、
こうした小さなストレスが
暮らしやすさを左右します。
だから間取りを考えるときは、
図面を眺めるだけではなく、
家族を図面の中で
実際に歩かせてみるのがおすすめです。
朝起きたらどこへ行く?
帰宅したらバッグはどこに置く?
料理中、子どもはどこを通る?
お風呂のあと、洗濯物はどこへ?
そうやって家族それぞれの動きを
重ねてみると、「ここ、みんなが通るね」
という場所が見えてきます。

動線は、
ただ短ければいいわけではありません。
家事動線、生活動線、そして家族の動線。
それぞれがぶつかりすぎないことも、
暮らしやすい間取りの
大切なポイントです。
図面では数センチの違いでも、
暮らし始めれば毎日の違いになります。
毎日の「ちょっと」を想像すること。
それが、
暮らしやすい間取りをつくる第一歩です。